宝塚 観劇感想

『霧深きエルベのほとり』感想(宝塚歌劇団 星組公演)紅ゆずる/綺咲愛里/礼真琴 宝塚大劇場

更新日:

 

2019年1月より上演されている

宝塚歌劇団 星組公演『霧深きエルベのほとり』

感想をまとめていきます!

(感想を語るため、多少のネタバレが含まれます)

出演:紅ゆずる/綺咲愛里/礼真琴

宝塚大劇場

 

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『霧深きエルベのほとり』について

感想を語っていく前に、

『霧深きエルベのほとり』という作品について。

 

『霧深きエルベのほとり』は、

1963年に初演をむかえ、

その後何度も再演された宝塚オリジナルのミュージカルです。

脚本は、演劇賞の名称にもなっている菊田一夫氏です。

 

ありきたりなストーリーに、深みのある人間描写

『霧深きエルベのほとり』は、

言葉を選ばず言うと、ありきたりなストーリー

展開はある程度予想できてしまいます。

 

近年のドラマや映画やアニメなどでは、

凝った設定や予想できない結末などを売りにしている作品が多いです。

そのため、「ありきたり」をよく思わない方もいます。

 

しかし、「ありきたり」は、ストーリーをシンプルにし、

多くの人が感情移入しやすくなる効果も生みます。

 

『霧深きエルベのほとり』は、

ありきたりでシンプルなストーリーの中で、

じわじわと主人公カール・シュナイダー(紅ゆずる)の心の動きが伝わってきて、

最後には泣いてしまう、

素晴らしい作品でした。

 

本心を上手く表現できない不器用な男を、紅ゆずるが好演

『霧深きエルベのほとり』の主人公カール・シュナイダーを演じるのは

星組トップの紅ゆずるさん。

 

カールは、

粗暴にふるまいながら、

所々で、優しさや真面目さ、誠実さを感じさせる言動をとります。

 

観ている人たちにとっても、他の登場人物たちにとっても、

カールが良い奴なのか悪い奴なのか、よくわかりません。

 

だからこそ、

マルギット(綺咲愛里)はカールを愛してしまい、

観客はカールの魅力に心奪われるのだと思います。

 

物語が進んでいくうちに、

カールが、人を騙すために本心を隠しているのでなく、

本心を表現するのが下手な不器用な男だということに気づいていきます。

 

さきほど、「ありきたりなストーリー」の話をしましたが、

ストーリーがシンプルだからこそ、

「カールは、何を考えているのか?どんな男なのか?」

ってことに観客が集中でき、いつの間にか心奪われて泣けてしまうのだと思います。

 

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しわじわこみ上げる悲しみの演技に涙

紅ゆずるさんの演技で素晴らしかったのが、

じわじわとこみ上げる悲しみの演技。

 

急に泣いたり叫んだりするのではなく、

心の中で湧き上がっていく悲しみを、表に出さないように我慢しながらも、涙となって出てしまう表現。

 

人って、泣くとき、泣かないようにしちゃうんですよね。

でも、こらえきれなくなって泣いちゃうんですよね。

 

このときの紅ゆずるさんの表情は、

ポーカーフェイスを演じようとしながら、

目には涙を浮かべている。

 

その顔を見た私も思わず泣いてしまっていました。

 

さいごに

宝塚歌劇団 星組公演『霧深きエルベのほとり』

感想をまとめていきました。

 

いま、宝塚大劇場のチケット残席を確認したら、

まだ平日には席が残っているようです。

東京宝塚劇場公演も、もうすぐ1月20日(日)より一般発売です。

チケットはお早めに!

 

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