『マリーアントワネット』感想 帝劇ミュージカル(2018年2019年) 笹本玲奈/ソニン/古川雄大/佐藤隆紀 御園座(名古屋)

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2018年12月に御園座(名古屋)で

帝劇ミュージカル『マリー・アントワネット』を観てきました!

感想を書いていきます!(ネタバレあり)

【Wキャスト】
マリー・アントワネット:笹本玲奈
マルグリット・アルノー:ソニン
フェルセン伯爵:古川雄大
ルイ16世:佐藤隆紀

 

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単なる恋愛悲劇ではない深さ

マリー・アントワネットといえば、

その壮絶な人生から、悲劇として描かれることが多いです。

 

しかも、愛人のフェルセン伯爵のキャストは古川雄大田代万里生

まぁイケメンたち。

 

観る前の印象としては、

マリーアントワネットとフェルセンとの禁断の恋、そしてギロチンに・・・。

的な、「恋愛悲劇」だと思っていました。

 

しかし、実際観てみると・・・。

深い・・・。

深すぎる・・・。

 

「恋愛悲劇」を観るつもりで出かけた私は、

終演後、ある種の「恐ろしさ」を感じていまいした。

 

ひとりの人間を追い込む民衆の恐ろしさ

「恐ろしさ」を感じた理由のひとつに、

「ひとりの人間を追い込む民衆」の存在があります。

 

マリー・アントワネットは、

贅沢三昧の生活でフランスの財政を危機に追い込んだとして、

民衆の怒りを買い、

最後にはギロチンで処刑されてしまいます。

 

しかしながら歴史上では、

確かにマリーアントワネットは浪費していたとはいえ、

それがフランス財政を破綻させた直接の原因ではないとされます。

 

それでも、当時の人々はマリー・アントワネットに怒りを向けました。

その原因は、「情報操作」だったとされます。

 

ミュージカル『マリー・アントワネット』の中では、

マリー・アントワネットを追い落とそうと企んだオルレアン公が、

マリーの誹謗中傷を印刷してバラまき、

民衆をあおり立てます。

 

その誹謗中傷を信じた民衆は、

マリー・アントワネットへの怒りをどんどん広げていき、

最後には死に追い込んでいきます。

 

現代の言葉でいうと「フェイクニュース」ですね。

真偽がどうであれ、広まった情報を人々が信じてしまい、ひとりの人間の人生を破綻させてしまう。

 

200年以上前の出来事を描いた物語とはいえ、

現代に通じるものを感じ、恐ろしさを覚えたのでした。

 

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マルグリット・アルノーの存在が、物語を深くしている

ミュージカル『マリー・アントワネット』が

単なる「恋愛悲劇」に終わっていないのには、

マルグリット・アルノー(ソニン・昆夏美)の存在が大きいからだと思います。

 

マリーアントワネットと同じイニシャル「MA」を持つこの女性。

飢えた民衆のリーダー的な立場として、マリーアントワネットを痛烈に批判し、革命へと進んでいきます。

 

しかし、物語後半では、

オルレアン公らによる誹謗中傷を信じた民衆が、執拗にマリーを追い込んでいくようになると、

マルグリットはマリーをかばおうとします。

 

マリーを追い込む民衆の姿は、まさに狂気そのもの。

マルグリットは、マリーに同情してかばったというよりは、

民衆の狂気に対して、自分の良心から抵抗した、

という風にも感じられました。

 

現代的に言えば、

過ちを犯したひとりの人間が炎上して日本中から叩かれている中で、

「叩いちゃだめだ!」と声を上げる人のような。

(結局、そうやって声を上げた人も叩かれてしまうのですが・・・)

 

マルグリット・アルノーの心の変化が、

物語のキーになっているともいえ、

主役であるマリーアントワネットを客観的にみせる効果を生んでいるのだと思います。

 

男性も観に行こうよ。

やはり、マリー・アントワネットって、女性に人気なんですよね。

普段からミュージカルは女性客が多いとはいえ、さらに女性の割合が高かったと思います。

 

どうしても「恋愛悲劇」としてのイメージが強すぎるのかもしれません。

男性って、女性ほどは恋愛中心の物語を好まない方が多いですからね。

 

しかし、ここまで書いていったように、

「単なる恋愛悲劇」ではない深さがあります!

十分に男性も楽しめます!

(私も男ですが、めちゃ楽しめました)

 

男性も観に行って下さいね~。

 

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さいごに

今回は、

帝劇ミュージカル『マリー・アントワネット』の感想を書きました。

 

御園座(名古屋)の次は梅田芸実劇場(大阪)ですね。

いまチェックしたら、まだチケットは残っているようです。

お時間許せば、劇場に足を運んでみては?

チケットは→チケットぴあ

 

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