『レ・ミゼラブル』の時代背景・フランスの歴史 ミュージカルをもっと楽しむためにわかりやすく解説!

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ミュージカル『レ・ミゼラブル』時代背景・歴史について、

ミュージカル内容などをふまえて、わかりやすく解説していきます!

2021年再演が発表されました!→詳細

 

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『レ・ミゼラブル』とフランス歴史の年表

『レ・ミゼラブル』の時代背景を理解するために、

フランス革命からの流れをおおまかにおさえておきましょう!

詳しい解説はのちほど。

レ・ミゼラブルでの出来事は、青字にしてあります。

 

1789年 フランス革命がはじまる

1796年 ジャン・バルジャン、パンを盗んで投獄される

1799年 ナポレオンが政権を握る

1915年 ナポレオンが完全に失脚、王政が復活。ジャン・バルジャン仮釈放

1823年 ファンテーヌ、工場をクビになる

1830年 七月革命

1832年 六月暴動、マリウスたちが戦う

 

フランス革命が勃発し、混乱する社会に、パンを盗む

1789年、フランス革命が始まります。

 

フランス革命は

贅沢三昧の王族や貴族たちをやっつけて一般市民が幸せになった、というイメージを持たれがちですが、

現実は悲惨なものでした。

 

王政を廃止したものの、

派閥争いで政治は混乱。

言うことをきかない者を次々にギロチン送りにするロベスピエールのような人物も現れます。

 

さらに、革命の影響が自分の国に及ぶことを恐れた隣国との戦争が続きます。

 

市民の生活は、革命前より豊かになったとはいえず、

むしろより苦しい生活を送る者も多かったようです。

 

このような時代にジャン・バルジャンも非常に貧しい生活を強いられており、

ついに1796年、パンを盗んで投獄されてしまいます。

 

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ナポレオン時代の終わりと共に、バルジャン仮出所

フランス革命のゴタゴタの中、

ナポレオンが登場。

 

ナポレオンは軍人として外国との戦争で勝利を重ね英雄として人気が高まり、

1799年にクーデターによって政権を握ります。

 

しかし、ナポレオンは外国との戦いに追われ、

1915年、ワーテルローの戦いに敗れたナポレオンは、セントヘレナ島に流されて完全に失脚。

せっかくフランス革命で王政を廃止したのに、王政が復活しルイ18世が即位してしまいます。

 

このころのフランスは、長引く外国との戦争のせいで、経済的に困窮していました。

 

そんな1915年にジャン・バルジャンは仮釈放されたのです。

このころのフランス社会には、仮釈放された者を温かく迎え入れるような余裕はなく、

困窮したジャン・バルジャンは、助けてくれた司教を裏切り、銀の食器を盗んでしまいます。

 

資本主義が発達しつつある時代、ファンテーヌの絶望

ミュージカルで次に描かれるのは1823年

 

ファンテーヌは工場で働き、

必死でコゼットの養育費を稼いでいます。

 

どこかに雇われて給料をもらう、というのは現代を生きる私たちにとって当たり前のように感じますが、

このころ、資本家が労働者を働かせて儲ける「資本主義」が形作られていく時代でした。

 

現在のように労働者を守る法律は整備されておらず、資本家の力が強く、

安い給料で長時間、劣悪な環境で働かせたり、理不尽な扱いをされることが横行していた時代でもあります。

 

ファンテーヌは、工場長とのトラブルの末、工場をクビになり、

絶望的な状況に陥ります。

 

また、1923年のシーン冒頭に、

「仕事が無いと、死んでしまう」と苦しむ人々が登場しますが、

やはり資本主義が発展途上な時代。

働いても奴隷のような扱いをされ、仕事が無ければ生きていけない、

という、一般市民にとって厳しい時代だったのです。

 

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王政に怒り、立ち上がる人々

その後、ミュージカルでは、コゼットが大人となった時代(1832年)が描かれますが、

そこに至るまでの歴史を見ておきましょう。

 

1824年にルイ18世が亡くなり、シャルル10世が即位します。

ちなみに、このシャルル10世は、ミュージカル『1789 ~バスティーユの恋人たち~』に登場するアルトワ伯です。

催眠術まで使っちゃう悪役で描かれているこの人物。

「革命が終わったら戻り、私が王となる」のような歌詞がありますが、のちにシャルル10世として即位することを表現しているのですね。

 

シャルル10世は、議会の廃止や絶対王政の復活を目指しました。

そのため、人々は不満を抱き、1930年七月革命が起こります。

(ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』という有名な絵画は、七月革命が題材とされます)

 

七月革命によってシャルル10世を追放し、

ルイ・フィリップが新しい王として即位します。

 

しかし、エリート層(名望家)が重視され、民衆は軽んじられます。

さらに、長引く不作により、食糧不足となり、経済は悪化していました。

 

六月暴動、戦うマリウスやアンジョルラスたち

そんな中、

1932年、民衆の味方として人気があったラマルク将軍が病死します。

人々はラマルク将軍の民衆葬儀を行います。

 

葬儀の列の中には暴徒と化する人々も現れ、警官も発砲。

これをきっかけに、暴徒の一部が狭い路地にバリケードを築き、戦います。

 

これが、『レ・ミゼラブル』で描かれる六月暴動という事件です。

 

フランス革命、七月革命を経て、

民衆が武器を持って戦えば、社会を変えることができるという意識がフランス国民の中に根付いていました。

 

マリウスアンジョルラスのような正義感あふれる若者たちが必死で戦ったのでしょうが、

六月暴動は、あっけなく鎮圧されてしまいます。

 

六月暴動は失敗に終わりますが、

その後の1848年

二月革命が起こり、ルイ・フィリップは退位し、共和政が成立します。

 

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さいごに

ミュージカル『レ・ミゼラブル』の時代背景・歴史について解説しました!

 

歴史を知っておくと、ミュージカルをより深くまで楽しむことができると思います。

また、高校で習う世界史を覚えるにも役立つかと思います。

 

あと、、旦那さんや彼氏など、男性をミュージカルに誘う口実にも使えるかと思います。

オジサンって、歴史好きが多いですからねぇ(私も歴史好きなオジサン)

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