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屋根の上のヴァイオリン弾き 感想 2017・2018年ミュージカル公演 名古屋(愛知県芸術劇場)

更新日:

 

2018年1月20日(土)名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール

「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観てきました!

ミュージカルマニアに視点で感想をまとめていきます!

 

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笑いたっぷり!コメディ要素満載!

「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、

20世紀初頭のロシアに住むユダヤ人たちの話です。

ユダヤ人への迫害も描かれるため、けっこう重めのミュージカルかなぁと思って観に行ったんですが・・・。

 

大爆笑の連続でした(笑)

とくに主演の市村正親さん、さすがです。

シリアス演技や歌だけでなく、笑いをかっさらう力も秀逸でした。

 

前半はコミカルなシーンが多く、

後半になるにつれてシリアスシーンが増えるものの、スパイスとしての笑いを忘れない。

最後まで飽きずに観ることができるミュージカルでした。

日本初演から50周年だそうですね。

50年間もの長い間、愛され続けている理由がわかった気がします。

 

「家族への愛」に感動

「屋根の上のヴァイオリン弾き」では、

主人公テヴィエの3人の娘たちが次々と結婚していきます。

とくに三女のチャヴァは、自分達を迫害するロシア人と駆け落ちしてしまいます。

愛する娘たちが次々と自分のもとを離れていく寂しさ・悲しさに、思わず涙してしまいました。

 

劇場には、年配の方が多かったように思います。

昔から愛されているミュージカルだから年齢層が高いのかなぁと思っていましたが、

自分の子供が巣立っていくという経験をした人たちの心には大きく響くのでしょう。

 

自分はまだ30代前半で、子供はいませんが(結婚はしてます。一応)

20年30年後にもう一度観たいと思いました。

 

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迫害されるユダヤ人たちから、人生の無情さを感じる

物語の最後には、主人公家族をはじめユダヤ人たちは、住んでいた土地を追われることとなります。

最後に、何かしらの救いがあるのかと思えば・・・。

ありませんでした。

結局、土地を追われて物語は終了します。

 

なんともいえない無情さを感じました。

ディズニーミュージカルとかだったら、最後はハッピーエンド!になるはずですが、

そうじゃありませんでした。

 

「人生とは、思い通りにいかないもの、うまくいかないもの。」

 

ただ、それでも生きようとする主人公たちに、パワーをもらった気がします。

 

二女ホーデル役と三女チャヴァ役のその後を考察

わたくし、ミュージカルと同じくらい歴史が好きで詳しいのですが、

歴史マニア的には、二女ホーデルと三女チェヴァのその後が気になりました。

 

ちなみに、原作の小説は読んでいないので、描かれているかもしれませんが、

二人のその後について、歴史と照らし合わせながら考察していきます。

 

ホーデルの夫・パーチックはロシア革命に参戦?

 

「屋根の上のヴァイオリン弾き」は1905年という設定です。

このころ、ロシアは「ロシア帝国」の時代でしたが、

その後、1917年に「ロシア革命」が起こり、

ロシア帝国は倒されて「ソヴィエト連邦」が樹立されます。

 

1905年は、労働者デモへ軍隊が発砲し多数の死傷者を出す「血の日曜日事件」が起こった年でもあり、

ロシア内で、皇帝を中心とした政治を革命でひっくり返そうと考える人々が多くなっていた時期でもあります。

 

二女ホーデルの夫・パーチックは、

「しきたり」など保守的な考え方を否定する革新派という設定です。

「今、世界で起こっていることに目を向けないと!」などのようなセリフを言ったりしますが、

そのころの混乱するロシア情勢をよく知っていたのでしょう。

 

また、パーチックは、逮捕されシベリアの牢獄に入れられます。

ホーデルが「パーチックは悪いことはしていない」というようなセリフを言うため、

おそらくはロシア帝国に反抗する活動を行っていたため、捕まったのだと考えられます。

 

また、ホーデルがシベリアに行った後、手紙に「世界をひっくり返す」のような文章を書いていて、

テヴィエが「なんのことやら」と言うシーンがあったと思います。

これは、その後のロシア革命を暗示しているのだと思われ、パーチックもそれに参加しようとしていると考えられます。

 

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三女チャヴァはポーランドに行きナチスに・・・

三女チャヴァのその後については、非常に悲しいことになりそうです・・・。

 

チャヴァは、「ポーランドに移る」と言っていました。

 

このセリフを聞いて、寒気を覚えました。

ポーランドは、1940年ごろよりナチスドイツによるユダヤ人迫害(ホロコースト)が激しかった場所。

ユダヤ人であるチャヴァが、そこに移住するというなんて・・・。

悲しくなりました・・・。

 

まとめ

今回は、「屋根の上のヴァイオリン弾き」の感想をまとめました。

ミュージカルは笑いたっぷりでめちゃ面白いのですが、

考えれば考えるほど、テーマは重く、深い。

 

何ともクセになりそうなミュージカルです。

50年間愛されているのもうなずける作品です。

 

この記事を書いている時点で、

まだ愛知・福岡・埼玉での公演が残っています。

これを逃すと、次は数年後だと思われますので、

これを機会に足を運んでみては?

公演情報は↓にてまとめています。
屋根の上のバイオリン弾きミュージカルあらすじ・キャスト・チケット最新情報

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